【レビュー】
ミステリーランチクーリー30
機能美がもたらす、歩くことへの安心感。
登山を始めてすぐ、最初に購入したザックがミステリーランチの「クーリー30」でした。決め手は2つ。3ジップデザインと、自分で背面長を調整できること。今はULザックも愛用していますが、荷物が重くなる山行ではクーリー30に戻ってきます。
私がこのザックを手放せない理由、そして実際に使ってみて分かった魅力をお伝えします。
荷物へのアクセスが劇的に変わる「3ジップデザイン」

このザック最大の特徴は、独自の「3ジップデザイン」です。一般的なザックは上から順にパッキングしますが、これはジップを大きく開けば中の荷物を自由に取り出せます。先日の登山でも、ザックを背負ったまま友人に中の荷物を取ってもらうことができ、その利便性を再確認しました。雨蓋とメイン収納がつながっているため、ワンアクションで素早くアクセスできるのも大きな強みです。
素材は100%リサイクルのナイロンで、山でのハードな使用にも十分な耐久性があります。ハイドレーションシステムにも対応しています。
ミリ単位で調整できる、究極の
フィット感

独自の「フューチュラヨーク」により、背面長を自分で細かく調整できます。私自身、しっくりくるまでかなり何度も試しました。「これだ」と思える位置が見つかった時、ザックが体の一部になった感覚がありました。
抜群の収納力と「優しい」
ショルダーベルト
サイドと背面には、ストレッチ素材のポケットが4つ備わっています。脱いだウェアなども余裕で放り込めるサイズ感です。

サイドコンプレッション(側面にある締め付け用のベルト)が荷物の揺れを防いだり、荷物を背中側に引き寄せ、安定させてくれます。
ストックホルダーもついているので、ストックを使う方にも対応しています。

ショルダーベルトは、首の筋肉への圧迫を避けるため、少し外側に配置されています。ULザックを長時間使うと首に当たる感覚があるのですが、クーリー30では全くありません。重い荷物の日にこちらを選ぶ理由のひとつです。ウィメンズモデルは女性の胸に当たりにくいよう外側にカーブしており、体に優しい作りになっています。
私は乳がんで手術を経験しています。手術痕が外側にあるため、しばらくの間は手ぬぐいをショルダーに巻いて、直接当たらないようにしていました。
疲れを軽減し、シーンを選ばない「ウエストベルト」

クッション性の高いウエストベルトは、腰の曲線にしっかりフィットして荷重を分散してくれるため、長時間の山行でも疲れを感じにくいです。ポケット付きなので、私は行動食を入れて歩きながら食べています。このベルトは取り外しが可能で、旅行時は外してシンプルなリュックとして使うこともあります。
サイズ選びの注意点
(身長162.5cmの着用感)
ウィメンズは「XS/S(背面長33〜46cm)」と「S/M(背面長41〜56cm)」の2サイズ展開。162.5cmの私は「XS/S」を選びました。
身長と背面長の対応目安表
| 身長 (cm) | 背面長 (cm) |
|---|---|
| 145〜150 | 36〜39 |
| 150〜155 | 38〜41 |
| 155〜160 | 40〜43 |
| 160〜170 | 43〜47 |
| 170〜180 | 47〜52 |
| 180〜 | 52〜 |
身長に対しての目安ですので、背面長を計って購入するのが一番フィットしやすいと思います。体格によっては、メンズも2サイズありますので、検討されるといいですね。
3年使ってみて
3年経った今の正直なところをお伝えします。
耐久性のある素材なので、破損しているところはなく、問題なく使えていますし、見た目も購入時とほとんど変わっていません。

強いて言うなら、雨蓋内側のメッシュ生地が、少し「つれて」きました。
背面とベルトにメッシュ素材を使用しているため、一定の通気性が確保されていますが、クッション性が高く、背中にピタッと吸い付くようにフィットします。密着度が高い分、私のような汗かきは真夏の高温下では背中の汗が気になる事があります。そのような時にはモンベルの「V.B.P.バックパネル」を使用しています。

長く愛用するためのお手入れ
汗をかくシーズンは特に、定期的にお手入れをしています。
日頃のケア
柔らかいブラシで汚れを落としたり、水で濡らしたタオルで拭き取ります。直接体に触れる部分は消臭スプレーなどでケアしています。
丸ごと手洗い

汚れが気になるときや沢山汗をかいた時は、背面に入っている背面版やウエストベルトを取り外して手洗いします。
- タライにぬるま湯を溜め、おしゃれ着洗い用や台所用の中性洗剤を薄めて入れます。
- 優しく押し洗いし、十分にすすぎます。
- バスタオルなどでしっかり水気を拭き取り、陰干しします。
★ポイント:逆さまに吊るすと水が抜けやすくなります。厚手のパッド部分は乾きにくいため、天候にもよりますが完全に乾くまで2〜3日かかりました。
最後に:ミリ単位のフィットが
生む、重さを忘れる一体感

本体重量は1.2kgありますが、背負い心地が秀逸なため、数字ほどの重さを感じさせません。背負うたびに「これを選んでよかった」と実感させてくれる。そんな、心から信頼できる大切な相棒です。