真夏の終わりの奇跡!
皿倉山ソロ登山で出会った
「幸せのブルービー」と旅する蝶
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2025年8月下旬、私は皿倉山へとソロ登山に出かけました。目的は、見ると幸せになれると言われている幻の青い蜂「ブルービー」に会いに行くことです。
河内登山口からスタート!
初心者にも優しい緑豊かなコース
今回は河内登山口からの往復コースを選びました。
起点となる河内貯水池駐車場(堰堤駐車場)は無料で、40台ほど駐車可能です。山頂へ向かう登山道にはトイレが2ヵ所設置されています。登山前に済ませたい場合は「河内サイクリングセンター」が便利です。

このコースは道がとても綺麗に整備されており、登山が初めての方にも優しい設計になっています。階段や道標も随所にあり、安心して歩けました。


とはいえ、時期はまだまだ暑さの残る8月下旬。しかも標高の低い「低山」ということで、歩き進めると汗がびっしょりとにじみ出てきます。「一息つこうよ!」と書かれた休憩ポイントの看板が、ちょうどいいタイミングで背中を押してくれました。
汗をぬぐいながら登り続けると、やがて「八合目」へ。山頂までは、あとひと息です。

登山道での嬉しい出会い。
初めて知った「タマゴタケ」の
可愛らしさ
大汗をかきながら登っていると、一人の高齢の登山者の方が「タマゴタケが見られますよ」と気さくに声をかけてくださいました。それまでの私は、その名前を聞いたことも、実物を見たこともありませんでした。
お話を伺うと、お盆過ぎから9月にかけてが最も多く見られる時期なのだそう。通常のコース上からは少し外れた場所にあるらしく、その登山者の方が親切に案内してくださいました。(ちなみに、皿倉山ケーブルカー方面から登る「行者の森コース」だともっとたくさん見つけられるそうです)
案内された場所を見て、思わず「可愛い〜♡」と叫んでしまいました。 本当に、白いタマゴのような殻から、真っ赤なトマトのようなキノコの傘がひょっこりと顔を出しているのです。

それが大きく成長すると、今度はお椀のように鮮やかな赤い傘が立派に開きます。同じ植物(菌類)とは思えないほどの劇的な変化に驚かされました。

声をかけてくださった方は、普段から近場の低山をガイドされているとのこと。「また機会があれば一緒に登りたいですね」と笑顔で連絡先を交換し、温かい余韻に浸りながらその場所を後にしました。
皿倉山ビジターセンターへ。
ファインダー越しに待つ、
幻の青い輝き
次に向かったのは皿倉山ビジターセンター。ここには、お盆前後に見頃を迎える「ヒゴタイ」という紫色の花が咲きます。まるでポンポンのような愛らしい姿をしたお花です。
到着すると、ヒゴタイの周りにはすでに人だかりができていました。中には本格的な一眼レフカメラを三脚にセットして構えている方も。 「スマホでも上手く撮れるかな……」とドキドキしながら、お目当てのブルービーがやってくるのを待ちます。周囲の方々と「先週あたりがピークだったみたいだね」なんてお話をしながら、その瞬間をじっと待ち続けました。
すると、一匹の美しい蝶がひらひらと飛んできました。「アサギマダラ」です。 この蝶は“旅する蝶”として知られており、なんと海を渡って2000キロ以上も旅をすることがあるそうです。そんな壮大な旅の途中に見せてくれた、貴重な一瞬を写真に収めることができました!

息を潜めて捉えた!
ブルービーとアサギマダラが魅せた「一瞬の奇跡」
続いて、小さな虫が目の前を飛び回ります。近寄りすぎるとすぐに逃げてしまうため、そーっと気配を消して近づきます。体長はわずか1センチ強。非常にすばしっこく動き回ります。 「ブルービーだ!」 黒い体に見事なブルーの縞模様が、確かに目の前をよぎりました。しかし、とにかくじっとしてくれません。私は息を潜め、再びお花にとまってくれるのを辛抱強く待ちました。
何度もアプローチを繰り返し、ようやくスマホで捉えた渾身の一枚がこれです。

スマホ撮影のためズームで少し粗くなっていますが、間違いなく美しいブルービーの姿が写っています。一眼レフカメラを持っている方に見せてもらった写真はとても綺麗で、「私もカメラが欲しいなぁ」なんて思ってしまいました。 実は、同じ日に「アサギマダラ」と「ブルービー」の2枚の写真が撮れたことは、とてつもない奇跡なのだそうです。 アサギマダラが本格的に渡ってくるのは本来10月頃で、8月下旬はまだほんの数匹程度しかいません。一方で、地域によっては絶滅危惧種に指定され、1日に数回しか花壇に姿を見せないこともあるブルービー。 つまり、秋の生き物と夏の生き物が、「真夏の終わりのほんの一瞬の重なり」という奇跡的なタイミングで、同じ花壇に揃ってくれたのです。
最高の出会いを果たした後は山頂へと向かい、心地よい風に吹かれながら少し休憩をとってから下山しました。

四季折々の魅力が詰まった、
皿倉山の「花ごよみ」
植物が好きな方には、ぜひ季節ごとに表情を変える皿倉山のお花たちに会いに行くことをおすすめします。
春(3月〜5月):出会いと芽吹きの季節 早春にはカワヅザクラやツバキが春の訪れを告げます。4月になると桜やツツジが咲き誇り、新緑との鮮やかなコントラストが楽しめます。5月頃には、チューリップのような形をした黄色い花を咲かせるユリノキも見どころのひとつです。
夏(6月〜8月):深まる緑と彩りの季節 梅雨の時期には青や紫のアジサイが登山道を彩ります。8月中旬には鮮やかな紫色のヒゴタイが見頃を迎え、その花を訪れるブルービー(ルリモンハナバチ)との美しい共演が楽しめます。
秋(9月〜11月):渡り蝶と紅葉の季節 10月頃になると、長い旅を続けるアサギマダラが飛来し、登山者の目を楽しませてくれます。11月に入ると主役は花から紅葉へと移り変わり、モミジなどが山肌を赤や黄色に染め上げます。
冬(12月〜2月):静寂に包まれる季節 冬枯れの静かな山の中では、サザンカやワビスケが可憐な花を咲かせます。アオキの鮮やかな赤い実も冬景色のアクセントとなり、この季節ならではの落ち着いた美しさを楽しめます。
真夏の終わりの、
ほんの一瞬の重なりに寄せて
どこか秋の気配が忍び寄る8月の終わり。
標高の低い山道を、ただ汗をぬぐいながら歩いていた私に訪れた
「一瞬の奇跡」。
命のバトンを繋ぐように、2000キロの海を渡るアサギマダラ。
息を潜めた緑の中で、宝石のようにきらめく幸せのブルービー。
行く夏と、来る秋。
本来なら決して交わることのない二つの季節の主役たちが、
ほんの数日、ほんの数センチの距離で、同じ花壇にそっと寄り添う。
偶然声をかけてくれた登山者の方との出会いも含めて、
立ち止まらなければ気づけなかった、ちいさな奇跡に満ちた一日になりました。
この日に選んだ相棒
最高の写真が撮れて記憶に残る素晴らしい山行になりましたが、やはり真夏の低山は暑いうえに虫が多いのが悩みの種ですよね。過去にはアブに刺されてひどく腫れてしまった苦い経験もあります。
私は乳がんの手術を受けており、リンパ浮腫を防ぐために、腕を虫刺されや傷からできるだけ守るよう心がけています。刺されて炎症が起きると、むくみや感染のきっかけになりかねないからです。だからこそ、肌を覆って虫を寄せつけにくいアームカバーは、私にとって“あれば便利”を超えた、頼れる相棒なんです。
最近は長袖(チルシャツやドゥバップフーディ)を着ることが増えたのですが、今回大活躍してくれたのが、以前から愛用しているフォックスファイヤーの「SCイージーアームカバー(旧型)」です。

防虫・吸汗速乾・UVカット機能を併せ持つ特殊な素材(スコーロン)が使われており、その快適さから、今では山だけでなく街へのお出かけ時にも重宝しています。
私の使用してるのは旧型ですが、さらに涼しく進化している新型の2種類をおすすめします。どちらも防虫・UVカットはそのままに、1つは旧型の正統進化版、もう1つはそこに「接触冷感」をプラスして、肌に触れるとひんやりするタイプです。
虫や強い日差しを気にすることなく、目の前の美しい景色や植物を心から愛でることができるのは、本当に素晴らしいことだと改めて実感しました。
このアームカバーの詳細なレビューは、こちらの記事にまとめています。
コースタイム

これから皿倉山を目指す方の山行が素晴らしいものになりますように…
それでは、また次の山で。
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